神様の名はシャルロット。

ピサルオートの通りを右に曲がった2つ目の、黄色い屋根の家に住んでいる。

乳母が出入りしているのはよく見かけるが、それ以外に誰かが訪ねているところを見たことがない。

挨拶をしても "つっけんどん" だし、きっとママ友だっていないんでしょう。

だけど、週末の朝、決まってバタークッキーの焼ける甘い匂いが彼女の家のキッチンの窓から漂っていて

その匂いを嗅ぐと、どうも悪い神様の気がしないのです。

2019 Berkeley