2019,9,11 MAUI

オアフ島を経由して、まずはマウイ島に到着。

空港も、空港から見える景色も、もう別世界。外国ーって、感じ。吹いている風も爽やか。でも、ハワイに降り立った瞬間に人生観変わるような衝撃! ここだーっ!!! みたいな感覚があったりするのかしらと期待していたがそんなものは特になく、ふむ、これがハワイの空気か、みたいな淡々としたものだった。

まずは、空港でマユミさんを待つ。

マユミさんはご近所のセラピスト仲間のたまちゃんから紹介してもらって数年前にセッションも受けた事があるマウイ在住のヒーラーさん。

当初、今回の旅はハワイ島だけにするつもりだったが、以前マウイ島にも住んでいたマウイ大好きたまちゃんのマウイプッシュと、「マユミさんにガイドしてもらいなよ〜」の言葉で、マウイ行きも決めた。

マユミさんのセッションには気づけばすごく影響を受けていたような気がする。その時は逗子マリーナのホテルの一室を借りて出張セッションされていて、部屋に入るとズラリと並べられた色鮮やかなクリスタルと鮮やかな笑顔のマユミさんが迎えてくれた。セッションの前に唱えられたハワイアンチャントの美しい声、というか音色に心奪われ、僕も自分のセッションでヒーリングの時に声を出すようになったし、クリスタルも使うようになった。今から6年前のこと。当時は久嶋君と出会ったばかりの頃で、「この人なのかなっていう人に出会って」と相談をしたら「うん、私もその人だと思う」とマユミさんは即答してくれた。そして今、僕と久嶋君でマウイ島の空港でマユミさんを待っている。不思議だね。

到着したマユミさんは当時の6年前の記憶よりも3倍増しの快活な印象の方だった。というか、セッションの時とは別人のよう。後で伝えたら、セッションの時はチャネリング状態になっているからかも、と言っていた。わかる。僕もセッションの時は別人だもの。マユミさんには今日から2日間、旅のコーディネートでお世話になる。

まずは空港からすぐの、ハワイチェーンのオーガニックマーケット”Down to earth”へ。オーダーしてその場で作ってくれるという特製ベジバーガーがマユミさんのオススメ。もちろんグルテンフリーもある。最&高。さっそく注文をする。ベジバーガーが出来上がるのを待ちながら店内を見回す。はじめて見る食材や何でできているのかわからないデリなどがいっぱいで見飽きない。僕も久嶋君もマーケットが大好きだ。

ベジバーガーが出来たので、会計を済ませて2階で食べる。味が、もう、最&高。今まで食べたベジバーガーで1番かも…。しかもグルテンフリー。マジ天国。マユミさんも、ここに来たら毎回ベジバーガーを食べるそうだ。久嶋君と、美味しいね美味しいね、と、あっという間に食べた。

“Down to earth”を出たら、そこから車で10分くらいのイアオ渓谷へ。

到着した車を降りると、まるでニョキニョキ生えているようにそそり立つ巨大な山々の迫力に圧倒される。マユミさんが「川に浸かりに行きましょう」と言う。久嶋君が「え、それって水着とかいるんですか?」と聞くと、そうね、と。旅の最初に禊をするそう。あらま! そうなのね、突然禊ぐのね、と、心の準備もできないまま、水着をスーツケースからゴソゴソ取り出す。

マユミさんのガイドで、どんどん奥地へ。街から10分のジャングル。見たこともないような植物や花、果実がたくさん! これが、これがハワイ!!

途中、橋の真ん中で停まって、マユミさんがチャントを唱えてお祈りを捧ぐ。これからこの橋の下を流れる川に入らせてもらうから、ご挨拶をするのだそう。3人で目を閉じて、マユミさんのチャントに耳を傾ける。やだ、マジハワイ。アガる。

マユミさんが禊のポイントまで案内してくれる。スタスタと裸足で進んでいく。たくましい。着いた先は、山と木々に囲まれた少し開けた場所。僕達はそこで水着に着替える。傍に大きなグァバの木があって、実がたわわになっていたのでマユミさんに美味しそうなものを選んでもらう。そのままガブリ。初めてのグァバ。美味しすぎて瞳孔が開く。香りもすごくいい。

いよいよ禊。

3人で手を繋いでマユミさんのチャントで心を鎮めたあと、ゆっくり川に浸かっていく。当然だが、冷たい。ヒャァヒャァ2人で言いながら、頭までドボン。気持ちいい。ドボン、ドボン、と、何度か潜る。どんどん頭が真っ白になっていくのがわかる。久嶋君もかわいくドボンしている。2人で大笑いする。

そのあとは各々で岩に腰掛けて、瞑想。

目を閉じて瞑想していたら、僕の2つ前の前世、ハワイ島に住んでいたセラピストのおばあちゃんがヴィジョンに出てきた。皺の数まで数えられそうなほど、ハッキリ。耳の上にちょこんとハイビスカスを差していた。そのおばあちゃんは、戻ってきた、と言った。「ハワイはつらい思い出ばかりだけど、戻ってこれて嬉しい」と、泣いていた。おばあちゃんは1人きりで人々を薬草で治療したり、ヒーリングやセッションをしてあげて暮らしていたそう。そのサイキックな能力のせいで故郷を追われ、流れ着いたのがハワイ島だったようだ。気づけば僕の頬にも涙がつたっていた。

瞑想が終わって久嶋君を見ると、顔が別人のようになっていた。1枚、皮がべろんと剥けたように、晴れやかな顔をしている。びっくりした。憑き物が取れたよう。禊って、本当に禊がれるんだな。

てゆーかこれ、まだ旅の1日目。ハワイに降り立って数時間でこのとんでもない非日常感。まるで最終日みたいなハイライト。

どーなる、これからどーなるハワイ旅。

ハワイの女神ペレは、僕たちをどこへ連れて行こうとしてるんだ!

まだまだ旅は続く。