2019,9,12 MAUI

今日の朝食は、焼きバナナ、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ。フルーツ三昧。

こんがり焼いたバナナと黄色いドラゴンフルーツは、毎日でも食べ飽きない美味しさ。適度な酸味のある固めのバナナは、焼くとサツマイモのようにホクホクする。ドラゴンフルーツはさっぱりした甘みでまるでマスカットのような味わい。スターフルーツもパパイヤも美味しい。いずれはフルータリアンが増えるそうだが、たしかにハワイなら可能なのかもしれない。ハワイは、フルーツ天国。

朝食を済ませたあと、ゆっくり身支度を整える。今日はハレアカラ山頂に夕陽を見に行くので、ガイドは遅めのスタートだ。山頂は真冬並みの寒さのようなので防寒着を用意しておく。12:00頃になって、マユミさんが滞在先まで迎えに来てくれた。

まずは滞在先からすぐ近くの “Maui Kombucha” でランチ。ガイドブックでチェックしていた素敵な感じのカフェ。滞在しているHaikuという町は、スピリチュアルでお洒落な人達が集う地区だそうで、この “Maui Kombucha” はその中心的な役割を担っている(と、ガイドブックに書いていた)。

店内は鮮やかな水色の壁で、力の抜けたラフな格好の人達で賑わっていた。カウンターでオーダーをする。僕は生春巻きとキチャリとココナッツウォーター。久嶋君は、ベーグルサンドと、Kombucha。ベーグルも全部RAWでできているそう。マユミさんはスムージー。

ココナッツウォーターがやたら美味い。(たぶん)自然に発酵したほのかな炭酸に甘いココナッツの香りがするお水。日本で飲んだココナッツウォーターは好きじゃなかったけど、これはすごく好き。久嶋君はRAWのベーグルサンドをすごく気に入っていた。Kombuchaも好みの味だそう。”Maui Kombucha” だけに、Kombuchaを飲みたかったが、完全発酵していてお酒みたいだったから、僕は遠慮した。久嶋君はこう見えてお酒が強い。

ランチを終えて、少しマーケットなどで食糧を買出しして、いよいよハレアカラへ。

ハレアカラはマウイの真ん中に位置する休火山で、山頂辺りが国立公園になっている。たまちゃんからも、ハレアカラだけは絶対行って! と、猛プッシュされた場所。今日はハレアカラにサンセットを見に行く。

ハレアカラ・ハイウェイを進んでいくと、どんどん街が小さくなって、向こうの方に海がバァーッと広がっていく。たった1時間車を走らせただけで、もう別世界。

山の中間で一度車を停めて、辺りを散策。マユミさんがチャントを唱えて、3人で林の中へ。歩きながら深呼吸をすると、シダーウッドの香り。天然のアロマ。ここで瞑想したら気持ちよさそう。林を出る頃には、また禊をしたようなクリアな状態になる。

そして、さらに車を走らせる。気づけば雲がもう随分と下に見えている。山頂付近の広場に到着したら、割と人が多くてビックリした。マウイと言えば、の観光スポットだから、平日でもたくさん人が訪れるんだろう。駐車場に車を停めて外に出ると、めちゃくちゃ寒くてびっくり! 真冬並みの寒さ。マユミさんが持ってきてくれたイカつい革ジャンを着させてもらう。革ジャンなのに、2人ともおばさんみたいな格好になった。ヤンキーのおばさんと、ただただ変なおばさん。

徒歩でさらに上を目指す。辺りを見回すと、もう地球とは思えない景色。別の星に来たみたい。今日は雲が多い日だったが、そのおかげで陽の光が雲に反射してすごくドラマチックな景観。

ひらけた場所で、しばしそれぞれで夕焼けを眺める。刻一刻と空の色や雲の形が変化していって、見ていて飽きない。マユミさんもこんなに綺麗なのは初めてだそう。景色を見て涙が出るようなピュアな感受性は持ち合わせていないはずだが、なんだか泣けてきた。なんやねん、この景色…

「僕達のハワイの旅を守ってくださいね」

空に手を合わせてお願いをした。すると、

「私達の事も守ってね」

と、空から声がした。いや、地球から?

「私達は守り合うべきです。私達も、あなた達の力が必要なのです」

そうか。どちらかが一方的に力を与えたり、受け取ったりするんじゃないんだね。対等なんだね。大切な事に改めて気付かされた。ハレアカラ、本当にすごい体験でした。昨日から自然回帰感がハンパない。

帰りは空港のレンタカーセンターまで送ってもらう。人生初、ハワイでレンタカーを借りる、の巻。しかも、久嶋君が滞在先に免許証を置いてきてしまったので、今日のところは僕1人しか運転手として登録できず、なんと初っ端から僕が運転する事に…。免許を取って18年、片手で数えるほどしか運転した事はなく、しかも前に運転したのは10年前。免許証はただの身分証明書です。ハワイ前に慌ててペーパードライバー講習に行ってきたヨチヨチ運転の人間が、なぜかマウイ島でレンタカーを借りてドライブ…。どんなホラーより怖い。

全く意味不明のハワイのレンタカー受付を、マユミさんのアシストで何とか手続きを終えて、いよいよ運転席へ。「えと…アクセルが左? 右?」と素っ頓狂な顔で僕が聞いた時の2人の反応に、ヒヤリとしました。左ハンドルで、しかも右車線。ハードル高すぎやろ。

僕達は生きて帰れるのか! 乞うご期待!!