重い風が扉をノックした

居留守をしてもバレるだろうから

私は "HELLO!" と元気よく扉を開けた

しかし、重い風はもうそこにはいない

代わりに手紙が落ちていた

" 春になったらまた来ます "

春が訪れるのは2年後だと、今朝ニュースで聞いたばかりでした

私はすこし、ほっとしました

2021. Feb

目の前を1匹の兎が走ってゆきます。

私は彼(立派な口髭を生やしていたので)の後を追います。

彼が後ろを振り返って言います。

「吾輩を追うのではなく、吾輩を追い越しなさい」

遠慮なく彼を追い越しましたら、落とし穴に落ちました。

私は穴の底から彼に向かって言いました。

「ありがとう。顎から落ちましたが私は無事です」

彼は穴を覗き込んで言いました。

「この穴は瞑想のための部屋ですよ」

彼はニカッと気色の悪い笑みを浮かべ、去っていきました。

私は喜んで瞑想をします。

来る日も来る日も瞑想をします。

来る日も来る日も。

来る日も来る日も。

2021. Feb

私が200回目の皆既月蝕に産んだマジョラムの娘は、もう4歳になる。

彼女はいつも、しきりに言う。

「ママ、大変だよ! もう時間がないよ! シリウス星のリチャードが音符になっちゃうよ!」

私は言う。

「そうね、あなたの5つ前の人生ではリチャードと仲良しだったものね。

でもね、ここはメビウスの環が支配する地球の裏側。今はここにいるしかないのよ。私があなたを産んでしまったから。

わかるわね、愛しい子」

彼女は不服そうに、ワンピースを裏返してみせる。

生存ナンバーが書かれたワッペンを隠したいみたい。悪あがきのティータイム。

彼女は口笛でリズムを取る。

リチャードに会いたいのね。音符で待ち合わせなんて、なんてロマンチックなんでしょう!

そうよ、いつでも会えるじゃない。

あなたの人生は、いつだってキャンディーボトルと一緒にアカシックの棚に整列してるわ。

ここはメビウスの環が支配する地球の裏側。

なんだって、もう、真っ暗闇。でもね、それは「全てが光り」という意味でもあるのよ。

わかるわね、愛しい子。

2019 April "How to see you as a pentacode"

愛すること 愛されること

愛があること 愛であること

愛になること 愛をすること

愛はわたしです 愛はあなたです

愛すること 愛されること

愛し合うこと 愛し合うこと

2020. May

夢の中で出会った鳥は言いました。

「私はあなた」

私は言いました。

「私はあなたではありません」

鳥は言いました。

「あなたは私」

私は言いました。

「あなたは私ではありません」

鳥は呆れて言いました。

「だからあなたは孤独なのです」

私は言いました。

「だから助けて欲しいのです」

2021. Jan

逃げたらいい。

泣けばいい。

許せなくていい。

あんたは正しい。

間違ってない。

大丈夫。

絶対大丈夫。

必ず終わるから。

必ず始まるから。

夢を見なさい。

理想は捨てなさい。

愛しなさい。

愛されているから。

伝えなさい。

必要とされているから。

親は子供と思いなさい。

旦那は子供と思いなさい。

尊敬できなければ離れなさい。

罪悪感はいりません。

無価値観もいりません。

あんたは祝福されてる。

喜んでいい。

悲しんでもいい。

怒ったっていい。

どんな感情もクリスタルの側面。

でも、争わないで。誰とも。絶対に。

言葉は美しく。

身なりも美しく。

暮らしも美しく。

でも、心はゆるく。

矛盾だらけのあんたの心を許しなさい。

大丈夫。

絶対大丈夫。

本当に大丈夫。

だって、あんたは最高だから。

あんたはあんただから。

2020 " 言葉の灯台 " より